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長年の活動が認められ県知事表彰

上小手話サークルのみなさん


 1971(昭和46)年に発足した「上小手話サークル」は今年で54年目を迎えます。これまでの地道で息の長い活動が認められ、今春、障がい者福祉分野で県知事表彰を受けました。

 現在57人が参加する同サークルでは、毎週木曜日の昼と金曜日の夜に上田市ふれあい福祉センターで定例会を開催。上田市聴覚障害者協会の皆さんから生きた手話を教わりながら、お互いに交流を深めています。時には、聴力に障がいのある人の暮らしから社会環境を学び共に活動し、手話の普及を目指しています。


 参加者は大学生から70代と幅広い年齢層で、長年続けている人も多くいます。「身近に耳の不自由な人がいたから」「手話でコミュニケーションをとる人を見て、やってみたいと思ったから」など、参加の理由はさまざまです。上田市が開催する手話奉仕員養成講座の参加者や長野大学の手話サークルで活動する学生たちとも連携して学んでいます。


 手話は、言語であり、聴力に障がいのある人の欠かせないコミュニケーション手段のひとつ。外国語ができれば言葉の壁が取り払われるように、手話ができるようになれば「音声で話すことでしか意思疎通ができない世界」との壁がなくなり、互いの世界がぐっと広がります。サークルの定例会では、グループごとテーマにそって会話をしたり、全体でゲームをしたりと楽しく学習します。より正確に伝えるために、話すときは手話だけでなく、表情で表すことも強く意識するといいます。


 会長の山辺恭子さんは「『目で見る言葉』である手話に触れることで、日常では気づかない、いろいろな発見があります」と魅力を語ります。

 サークルへの問い合わせ、参加希望は長野県上田保健福祉事務所福祉課(☎0268・25・7123)へ。

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