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木と対話し 己と向き合う 仏像彫刻

上田市の仏像彫刻クラブ コツコツと、彫り続けて二十余年

 古くから多くの人たちの心を癒やし、大切にされてきた仏像。その魅力を自ら表現してみたいと、「作り手」として仏像彫刻に打ち込むサークルが上田市にあります。市高齢者福祉センター(常磐城)の工作室で、現在11人のメンバーが月3回活動しています。


 サークルの歴史は古く、顧問の塩澤賢次さん(90歳=写真=)は、創立当初からのメンバーです。仏像彫刻を始める前は、上田市の伝統的な芸術活動の農民美術で数多くの作品を手がけました。手先が器用で、木彫にも慣れていたことから、自分で仏像を彫ってみたいと考え、サークルを立ち上げました。

 宮島守夫さん(86歳)も古参メンバーの一人。3年ほど木彫りクラブの活動にいそしんだ後、サークルに参加しました。かれこれ20年以上のベテランです。ほかにも、このサークルで腕を磨き、個展を開くまでになったメンバーもいます。

 京都で活躍した仏師・松久朋琳(まつひさ・ほうりん)さん(1901~87年)の著書『仏像彫刻のすすめ』を手本に、基本の彫り方から学び、手、足、仏頭などを彫れるようになったら七福神、地蔵菩薩立像、釈迦如来座像などを制作。さらに阿修羅像、千手観音像といった作品を手掛ける人もいます。

 使う素材は、軟らかくて粘りのある木曽ヒノキが最高ですが、なかなか手に入らないのが悩みです。目下の目標は、今月28日(土)にサントミューゼで開かれる文化祭。満足のいく作品を出品しようと、木と対話しながらコツコツと仕上げの作業を進めています。

 同サークルでは随時メンバーを募集しています。問い合わせは上田市高齢者福祉センター(☎0268・22・4119)へ。

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