作曲家&ピアニスト 相澤 洋正さん (47歳 上田市腰越出身)
未来は想像をはるかに超える!
上田市出身の作曲家でピアニストの相澤洋正さんが、坂城小学校(坂城町)の開校150周年を記念した歌を作曲。今月22日(金)に同校で行われる記念式典で披露します。
相澤さんの曲に歌詞を付けたのは、同校の児童たち。今年の2月から歌詞作りに取り組み、「支え合い」「坂城っ子」「学有林」など、同校の特徴をたくさん入れて、曲名を「坂城っ子の歌~輝く未来へ~」としました。「毎朝これを歌って、元気に過ごしてほしい」と相澤さんは願っています。
相澤さんは小学校4年生の時にピアノを習い始め、クラシック以外の音楽にも多く触れました。大学は教育学部の音楽科で、将来の進路に悩みながら過ごし、卒業後は作曲家になるためにさまざまなアプローチをしたものの、道の険しさを痛感しました。
転機は、自主的にコンサートを開いたこと。人に勧められて企画し、自分たちの演奏を録音したCDを来場者に配ったところ、それを聴いたウィーンの音楽監督から声がかかり、尺八と箏(こと)の曲を作ってほしいという依頼を受けました。
その後、ウィーンの音楽祭に招かれたり、絵本をテーマにしたコンサートの音楽を作ったりと、仕事の幅を広げました。「未来は想像をはるかに超える」という相澤さんの考え方は、そんな経験が元になっています。
故郷の上田市でも、6年前から演奏会を開いており、ドラマチックで温かみのある演奏で、着実にファンを増やしています。「音大出ではなく受賞歴もない僕が自分の気持ちに正直に生きてきた結果、道は開けました。誰にでも可能性があると、僕が夢をかなえることで伝えていきたい。僕の生き方を通して誰かの励みになれたら」と、これからも心を込めて曲を作り、演奏活動を続けていきます。
Comments